高度計量インフラ

Advanced Metering Infrastructure (AMI)

需要家側のエネルギー使用量を短い時間間隔で計測し、通信網を介して事業者側へ送る電子計器と通信基盤の総称である。月次の検針に代わって細かいデータを供給し、停電の検知や低圧側の電圧監視、分散型エネルギー資源の計測などに使われ、配電系統の運用と長期の設備計画を支える基盤となる。

詳細

概要

高度計量インフラ(AMI)は、需要家側の機器からデータを集めてエネルギー消費を計測し、電力事業者や系統運用者へ送る電子計器と通信基盤を指す。米国アイダホ国立研究所の解説では、スマートメーターとAMIをほぼ同義に扱い、系統運用と長期の設備計画を高度化する目的で導入されると説明されている。

技術的な要点

通信手段はRFメッシュ網、携帯電話網、電力線通信など複数が用いられ、事業環境に応じて選択される。計測は月次の検針ではなく短い時間間隔で行われ、分散型エネルギー資源の発電量計測では5分から15分程度の間隔でデータを取得する運用が挙げられている。取得したデータはメータデータ管理システムに集約され、フィーダ単位の需要分析や設備管理に使われる。いわゆるAMI 2.0では、センサと制御機器を専用の通信基盤で結んで実時間のデータ取得と伝送を行い、停電の検知と復旧支援、電力品質と位置の把握、相の判別、低圧側の電圧監視といった機能が加わる。配電管理システム(ADMS)と連携した電圧・無効電力の最適化にも用いられる。

産業での位置づけ

配電系統の末端で計測と制御を担う基盤であり、分散型エネルギー資源の普及に伴って担う役割が広がっている。計測点が増えることで、系統側の可視化と制御の粒度が細かくなる。