Ambulatory EEG Monitoring (AEEG)
携帯型脳波モニタリングは、患者の自宅、介護施設、グループホームなどの居住環境や長期滞在施設において脳波を記録する方式である。病院や独立系の事業者がサービスとして提供しており、装着と取り外しを患者の生活環境で実施する形態と、施設で装着したうえで患者が帰宅して記録を継続する形態の二つが用いられている。
短時間の定型的な脳波検査では、目的とする異常が記録時間内に出現しないことが多い。記録期間を延ばすことで、事象の回数の定量、発作間欠期の異常の評価、薬剤の効果判定、院外の環境で生じる誘因の同定、発作そのものの捕捉と特徴づけおよび分類が可能になる。一方、日常動作に伴う筋電や体動、電極の接触不良に由来するアーチファクトが増えるため、電極の固定方法、装置の小型化と低消費電力化、記録データの伝送と保管、判読前の自動事象検出が実装上の課題となる。病院・診療所の外で実施・監視することに固有の運用上の難しさがあることも指摘されている。
入院下の長時間ビデオ脳波モニタリングは病床と人員の制約を受けるため、生活環境での記録に対する需要は大きい。記録装置、判読プラットフォーム、遠隔での読影体制を組み合わせたサービスとして構成されることが多く、装置単体ではなく運用を含めた提供形態が成立要件となる。