Automated External Defibrillator (AED)
米国国立心肺血液研究所(NHLBI)の解説によれば、除細動器とは心臓に電荷または電流を加えて正常な拍動を取り戻させる装置である。突然の心停止によって心拍のリズムが止まった場合、除細動器が再び拍動を始めさせる助けになりうる。同解説は、突然の心停止はCPR(心肺蘇生法)と除細動器による直ちの処置がなければ致死的であるとしている。
同解説によれば、除細動器には用途に応じた種類がある。自動体外式除細動器(AED)は多くの公共空間に設置されており、心停止の状態にある人の命を救いうる。装置が操作者に何をすべきかを指示するため、訓練を受けていない人でも緊急時に使用できる。心停止の危険が高い人がいる家庭では、医療提供者がAEDを自宅に備えることを勧める場合もあるとされる。これに対し、植込み型除細動器(ICD)は胸部に外科的に留置される小型の装置で、心停止や生命を脅かす不整脈を自動的に検知するようあらかじめプログラムされており、高エネルギーの電気ショックを送って不整脈を止めるか心臓を再び動かす。着用型除細動器(WCD)は充電式バッテリーを備えたベスト状の装置で、ICDと同様に生命を脅かすリズムを自動的に検知して電気ショックを送るが、通常は短期間の使用に用いられる。
同解説によれば、心室頻拍(V-tach)と心室細動(V-fib)は心停止を引き起こしやすい危険な不整脈であり、除細動器は、既知の不整脈を持つ人や、遺伝性疾患・心不全・心停止の既往などにより生命を脅かす不整脈の危険が高い人において、突然死の危険を下げうるとされる。AEDは公共空間における設置場所が標識で示される形で普及している。