Automated Lane Keeping System (ALKS)
国連規則第157号が定める自動運転システムの類型。同規則は、車両の横方向と縦方向の動きを制御することで、運転者の追加の入力なしに長時間にわたり車線内に車両を保つシステムをALKSと定義する。適用対象はM1カテゴリの車両で、2021年に公表されたテキストでは、システムの作動が許される最高速度を60km/hとしている。
規則は、システムから人間の運転者へ動的運転タスクを移す手続きを移行要求(transition demand)として定義し、論理的で直感的な手順であることを求める。移行要求に運転者が応答しない場合、またはシステムや車両に重大な故障が生じた場合には、交通上のリスクを最小化する手順である最小リスクマヌーバ(minimum risk manoeuvre)をシステムが自動的に実行する。運転タスクの主体がシステム側にある区間が存在するため、認識性能だけでなく、引き継ぎ手続きと縮退動作の設計が認可の対象になる。
運転自動化レベル3に相当する機能に対して、国際的な型式認可の要件を具体化した最初期の規則である。適用範囲と速度上限が明確に区切られているため、機能の商用化はまず高速道路の渋滞時のような限定条件から始まった。周辺の監視技術、ドライバモニタリング、記録装置を扱う企業にとっては、要求仕様がこの規則から逆算される。