自動走行農機

Autonomous agricultural machinery

ロボット技術を組み込んで自動走行・作業を行う車両系の農業機械。日本では農林水産省の「農業機械の自動走行に関する安全性確保ガイドライン」(平成29年3月策定、令和6年3月改正)が、リスクアセスメントの実施など安全性確保の考え方と関係者の役割を定めている。

詳細

概要

自動走行農機は、ロボット技術を組み込んで自動走行と作業を行う車両系の農業機械を指す。農林水産省の「農業機械の自動走行に関する安全性確保ガイドライン」は、リスクアセスメントの実施をはじめとする安全性確保の基本的な考え方と関係者の役割を定めた指針であり、平成29年3月に策定され、令和6年3月の改正で遠隔監視に関する内容が加えられた。

技術的な要点

ガイドラインは監視の方法によって使用形態を区分している。目視監視型は、使用者が目視可能な場所から農機と周辺を監視しながら圃場内で自動走行させる形態を指す。遠隔監視型は、圃場周囲からの監視による自動走行と、圃場間移動における自動走行を含み、使用者は遠隔地からモニター等によって監視する。対象として挙げられている機械は、ロボットトラクター、ロボット田植機、ロボットコンバイン、ロボット草刈機、茶園管理ロボット、ロボット小型汎用台車である。

産業での位置づけ

無人化の程度は機体側の技術だけでなく、どの監視形態が認められるかという制度設計にも左右される。安全性確保の要件は製造者と使用者の双方に及ぶため、製品開発では機械の設計と併せて運用手順の設計が求められる。既存の農機メーカーと新規参入者のいずれにとっても、このガイドラインが製品要件の出発点になる。