需要家側電源

Behind-the-Meter Generation (BTM)

電力量計を境として需要家側に設置される発電・蓄電設備を指す。負荷の近くで発電するため送配電損失を避けられ、設計次第で供給途絶に対する耐性を高められる。余剰電力の扱いが制度上の論点となり、大規模計算設備の電力確保でも用いられる。系統接続の待ち時間を回避する手段にもなる。

詳細

概要

需要家側電源(behind-the-meter, BTM)とは、電力量計を境として需要家側に設置される分散型の発電設備を指す。米エネルギー省(DOE)の資料では、BTM案件は需要家側に置かれる分散型発電と定義され、系統側に接続される front-of-meter と対比される。

技術的な要点

同資料は、負荷に近い場所で発電することで送配電損失を回避でき、適切に設計すればレジリエンスを高められると整理している。一方で、需要家側の太陽光発電は年間平均の負荷を賄う規模で設計されることが多く、月によって発電が需要を上回ったり下回ったりする。したがって余剰電力をどう扱うかがネットメータリング等の制度設計上の要点となる。

産業での位置づけ

DOEは、米国のデータセンターの電力消費が2023年の総需要の4%から2030年には最大9%に達しうるとしており、系統接続の待ち時間が立地の制約になっている。このため、需要家側での発電設備の確保や運用の柔軟性を組み合わせて電力を確保する手法が、大規模計算設備の開発で用いられている。

実務では、発電設備の種類、需要家の負荷曲線、系統との連系条件の組み合わせによって経済性と信頼性が決まる。