Blended Wing Body (BWB)
NASAのX-48に関する資料は、この形態を、従来型の航空機と全翼機の中間にあたる構成であり、全翼機と三角形の胴体を組み合わせた形と説明している。胴体と主翼が別々の部材として存在するのではなく、一体の揚力面として働く点が従来型との違いになる。
飛行試験は低速・低高度での飛行特性に焦点を当て、失速時の挙動や操縦性を調べることを目的としていた。目標は、この形態が従来型の輸送機と同程度に安全に飛べることを示すことにあった。派生機のX-48Cでは、翼端の垂直尾翼を内側へ移し後部の張り出しを延長することで、機体そのものが騒音を遮る構成に改修され、静かな機体の開発に資する試験が行われた。
同資料は、一体化した形状が抗力と重量を減らすため、従来型の航空機に比べて最大30%燃費が良くなりうるとしている。NASAはこの計画を、将来の多用途・長距離の軍用輸送機と民間機への適用可能性を確かめるものと位置づけていた。燃費の改善幅が大きい一方、与圧された非円筒の胴体構造や、客室配置、既存空港設備との整合が実用化の論点になる。