セルラーV2X

Cellular Vehicle-to-Everything (C-V2X)

携帯電話の無線技術を用いて車両と周囲をつなぐ通信方式。3GPPが2016年9月のRAN会合でRelease 14として最初の標準を完了させた。端末どうしを直接つなぐPC5サイドリンクと、基地局を経由するUuの二つの経路を持ち、車車間のほか対歩行者や路側インフラとの直接通信を想定する。

詳細

概要

3GPPが標準化した車両向けの通信方式。最初のセルラーV2X標準はRelease 14として、2016年9月にニューオーリンズで開かれたRAN会合で完了した。Release 14の段階では車車間通信が中心で、それ以外の運用シナリオは後続の作業に位置づけられた。

技術的な要点

通信経路は二つある。ひとつはPC5サイドリンクで、Release 12と13で規定された近接サービスの端末間通信を車両用途に拡張したものである。時速250キロメートルに達する高速移動と、車両が密集する状況を想定し、高いドップラー条件に対応する参照信号の追加、高密度環境向けのスケジューリング、周囲の電波を検知して半永続的に送信リソースを確保する分散スケジューリングが導入された。もうひとつはUu経路で、基地局が送信の割り当てと干渉の管理を支援する構成が定められている。用途としては、車車間に加えて、対歩行者や路側インフラとの直接通信が想定されている。

産業での位置づけ

無線LAN系の方式と並ぶ選択肢であり、どちらを採用するかは地域の周波数政策と規制に左右される。車載通信モジュール、路側機、位置精度を高める補正情報サービスなどが関連市場になる。方式の選択が国ごとに分かれるため、参入企業の評価では対象地域の規制動向を合わせて見る必要がある。