セルラーIoT

Cellular Internet of Things (C-IoT)

携帯電話網の規格を用いて、多数の機器を長距離かつ低消費電力で接続する通信技術の総称である。3GPPはリリース13で、EC-GSM-IoT、機械型通信向けのLTE-M、狭帯域IoT(NB-IoT)の3つを策定した。EC-GSM-IoTはEGPRSに対して20dBの被覆改善とLTE水準の安全性、低消費電力動作を加える。LTE-Mは低複雑度でありながらEC-GSM-IoTやNB-IoTより低遅延かつ高スループットとされる。NB-IoTは低消費電力動作と極めて低い機器複雑度、広い被覆を備え、200kHzまで下げた帯域幅や3.75kHzの狭いチャネルにも対応する。

詳細

概要

セルラーIoTは、携帯電話網の標準規格を用いて機器を接続する通信技術の総称である。3GPPは、リリース13においてIoTを支えるための3つの新技術を策定したとしている。すなわち、被覆を拡張したGSM系のEC-GSM-IoT(Extended Coverage GSM Internet of Things)、機械型通信向けのLTE-M(LTE for Machine-Type Communications)、狭帯域IoTのNB-IoT(Narrowband Internet of Things)である。3GPPはこれらを、長距離かつ電力効率の高い大量の機械型通信のための無線アクセス技術と位置づけている。

3方式の違い

EC-GSM-IoTについては、EGPRSに対して20dBの被覆改善、LTE水準の安全性、電力効率の高い動作、機器の複雑度の低減が挙げられている。LTE-Mは低複雑度である一方で、安全な通信、広範な被覆、高いシステム容量を備え、EC-GSM-IoTやNB-IoTより低遅延かつ高スループットとされる。NB-IoTは電力効率の高い動作、極めて低い機器複雑度、広い被覆を特徴とし、周波数の自由度が高く、200kHzまで下げた帯域幅や3.75kHzという狭いチャネルにも対応するとされている。

位置づけ

用途に応じて、遅延とスループットを取るか、機器の単価と消費電力を削るかの選択が生じる。3方式が並存しているのは、この選択の幅を規格の側で用意しているためである。物流の資産追跡や車載の通信モジュールなど、通信量が小さく台数が多い用途が主な適用先となる。