Chronic Kidney Disease (CKD)
米国国立糖尿病・消化器・腎臓病研究所(NIDDK)は、慢性腎臓病(CKD)を、腎臓が損傷を受けているか構造に問題があり、血液を本来のようにろ過できない状態と説明している。主な危険因子として、糖尿病、高血圧、心疾患、腎疾患の家族歴が挙げられている。成人におけるCKDの最も一般的な原因は糖尿病と高血圧であり、それ以外にも多くの疾患が原因になりうるとされる。
NIDDK は、腎疾患があるかどうかを知る方法は検査だけであることを強調し、糖尿病、高血圧、心疾患、腎不全の家族歴のいずれかがある場合には検査を受けるよう勧めている。早く分かるほど早く治療を始められる、というのが同機関の立場である。管理の面では、腎疾患の治療として最も重要な手段は血圧の管理であるとし、食事の内容も腎臓の状態を長く保つことに寄与するとして、医療者や管理栄養士とともに食事計画を立てることを挙げている。予防についても、食事の選択、身体活動、適正体重、腎障害の原因となる疾患の管理が挙げられている。
NIDDK は、腎不全を、腎臓が機能の大部分を失った状態と定義し、失われた腎機能を置き換える選択肢として透析または移植を検討するよう説明している。したがってCKDを対象とする事業は、進行を遅らせる段階と、透析・移植によって機能を代替する段階という、性質の異なる二つの領域に分かれる。透析を受けている患者は、腎臓が担っていた電解質やミネラルの調節も失っているため、その領域に固有の合併症とその管理が別の治療対象になる。検査を受けること自体が発見の前提になっている点は、診断・スクリーニングの事業機会がそこにあることも意味する。