人工降雨(雲の種まき)

Cloud Seeding

人工降雨(クラウドシーディング)は、雲に粒子を加えて液滴や氷晶の数と大きさを変え、降水の量や性質を変えようとする気象調節の代表的な手法である。WMOは、50を超える国で気象調節の事業が行われていると述べ、推進も抑制もしない立場を示している。

詳細

概要

世界気象機関(WMO)は、気象調節を、地域の天候に影響を与えるために大気へ意図的に介入することと定義している。その代表的な手法がクラウドシーディング(人工降雨)である。

技術的な要点

WMOの声明は、シーディングを二つに分けている。吸湿性シーディングは雲に粒子を加えて液滴の数と大きさを変えることを狙い、氷晶性(グラシオジェニック)シーディングは氷晶の数と大きさを変えることを狙う。

産業での位置づけ

WMOによると、霧の消散、降雨・降雪の増加、雹の抑制を目的とした事業が、50を超える国で行われている。

効果の科学的な裏づけには差がある。WMOは、冬季の山岳性雲を対象とした氷晶性シーディングについては、因果関係を示す証拠が得られたと述べている。一方、雹を降らせる雲へのシーディングの実験は、科学的な仮説を受け入れるには十分でないとしている。WMOは気象調節を推進も抑制もせず、科学的に妥当な研究と優れた実践の指針づくりを促す立場をとる。