Controlled atmosphere storage (CA)
CA貯蔵は、貯蔵環境の気体組成を制御して青果物の収穫後の寿命を延ばす技術である。FAOは、CAおよびMA(modified atmosphere)が、呼吸速度とエチレン生成速度を下げ、エチレンの作用を弱め、成熟と老化を遅らせ、腐敗を起こす病原菌の生育を抑え、害虫を制御すると整理している。
制御の中心は酸素と二酸化炭素の濃度である。FAOは、精密に監視・制御できる0.7〜1.5%という低酸素濃度の例を示している。包装のレベルで雰囲気を調整するMA包装については、酸素2〜5%、二酸化炭素8〜12%を維持する設計例が挙げられている。適正な濃度範囲は品目によって異なるため、対象作物ごとに条件を定める必要がある。気体組成の制御は温度と湿度の管理と併用され、追熟の条件としては18〜25℃、相対湿度90〜95%が示されている。
FAOはイチゴの輸送例として、通常の空気輸送では平均20%の損失が生じたのに対し、MA輸送では10%に半減したと報告している。損失額は1パレットあたり50〜75米ドルで、MAのコストは15〜25米ドルだった。収穫後の損失低減は、生産段階の技術と並ぶ改善余地として扱われ、貯蔵・輸送期間の延長は流通設計の自由度にも影響する。