Coordinate Measuring Machine (CMM)
座標測定機は、プローブで被測定物の表面上の点の座標を取得し、その点群から寸法、形状、姿勢、位置を算出して図面仕様との適合を判定する装置である。ISO 10360-2:2009「製品の幾何特性仕様(GPS)— 座標測定機(CMM)の受入検査および定期検査 — 第2部:長さ寸法測定に用いるCMM」は、製造業者が表明した性能を確認するための受入試験と、使用者が性能の維持を確認するための定期再検証試験を規定する。
同規格の適用範囲は、任意の型式の接触式プローブを離散点測定モードで用いる直交座標形CMMである。非直交座標形のCMMや光学式プローブを用いるものは明示的な対象外で、これらは ISO 10360 シリーズの別の部で扱われる。たとえば第5部は単一および複数スタイラスの接触式プローブ(離散点および走査測定モード)、第8部は光学距離センサ付きCMM、第12部は多関節アーム座標測定機を対象とする。性能要求値は製造業者または使用者が割り当てられる形になっている。
幾何公差の検証を担う中核設備であり、規格化された受入・再検証の枠組みがあることで、測定機の性能を購入前に比較でき、稼働後も同じ手順で確認できる。近年は光学式やCTを用いた非接触測定へ領域が広がっており、規格側もシリーズの拡張で追随している。