Data Converter
データコンバータは、アナログ信号とディジタル信号を相互に変換する回路の総称である。アナログ入力をディジタル符号に変換するアナログ・ディジタル変換器と、ディジタル符号をアナログ量に戻すディジタル・アナログ変換器の二つに大別される。いずれも用語と性能の測り方が実装ごとに食い違いやすいため、国際的な規格で共通の用語と試験方法が定められている。
IEEE Std 1241-2023「IEEE Standard for Terminology and Test Methods for Analog-to-Digital Converters」は、アナログ・ディジタル変換器の試験と評価に用いる共通の用語と試験方法を定める規格である。対象は出力値を一定間隔で標本化してディジタル化する変換器であり、量子化と標本化速度がいずれも一様であるものを主に想定する。一様でない量子化を前提とする変換器には、すべてではなく一部の試験方法が適用できるとされている。
ディジタル・アナログ変換器については IEEE Std 1658「IEEE Standard for Terminology and Test Methods of Digital-to-Analog Converter Devices」がある。2011年版は、世界で使われている用語を明確に文書化し試験方法を示すことを目的とし、対象をモノリシック・ハイブリッド・モジュールの各形態の変換器に限り、変換器を組み込んだシステムは対象外としている。2011年版は現在 inactive-reserved とされ、2023年版に置き換えられている。