体外膜型人工肺

Extracorporeal Membrane Oxygenation (ECMO)

体外に血液を導いて人工肺で酸素を与え、体内へ戻すことで心臓と肺の働きを代行する生命維持法である。国際団体ELSOは、自身の臓器が働けないほど重症な患者を支える人造の心臓と肺であり、疾患そのものを治すものではなく、心臓や肺が休んで回復する時間を作るものだと説明する。大きな静脈から血液を抜き動脈へ戻して心肺の双方を支えるVA ECMOと、心臓の手前に血液を戻して肺のみを支えるVV ECMOに分かれる。

詳細

定義

国際団体 Extracorporeal Life Support Organization(ELSO)は、ECMOを、人の臓器が役目を果たせないほど重症なときに体を支える人造の心臓と肺であると説明している。

同団体は、ECMO自体が病気を治すものではなく、回復に必要な時間を与えるものであると述べ、数日から数週間にわたり体を支えて心臓や肺が休む時間を作るとしている。

二つの方式

ELSOは方式を二つに分けている。

  • VA ECMO(静脈-動脈): 大きな静脈から血液を取り出し、大きな動脈へ戻す。心臓が弱って血液を送り出せない場合でも酸素に富んだ血液を全身へ循環させられるため、心臓と肺の双方を支える。
  • VV ECMO(静脈-静脈): 肺の支持のみを行う。酸素化された血液は心臓の手前で体へ戻され、患者自身の心臓が全身へ送り出すため、患者の心臓が十分に機能している必要がある。

位置づけ

体外へ血液を循環させる構成をとる点が特徴であり、体外循環を伴わずに血流へ直接酸素を供給する手法や、人工呼吸器による換気とは対比される。