Electrified Aircraft Propulsion (EAP)
航空機電動推進は、電気を用いて航空機を推進する技術の総称である。NASA グレン研究センターは、これを効率の改善と航空におけるエネルギー消費の削減に新たな可能性をもたらす技術と位置づけ、次世代の商用航空輸送をより効率的にするための開発を主導している。
構成の幅は広く、ハイブリッド電動系からターボエレクトリックの各種形態までが検討されており、それぞれ性能と効率を高めるうえで異なる設計の余地をもつ。要素技術としては高効率の電動機、軽量材料、超電導技術が挙げられる。NASA は将来の航空機電動推進系に向けた4メガワット級の電気機械を設計している。同センターはこの領域の統合時期を2030年代半ばとし、燃料消費と排出の削減を目標に掲げている。
機体規模と航続距離の要求によって、完全電動が成り立つ範囲とハイブリッド電動が必要な範囲が分かれる。地域路線向けの旅客機では、既存の燃焼系と電動系を組み合わせる構成が実機開発の対象になっている。NASAがこの領域の統合時期を2030年代半ばとしていることは、要素技術の成熟と機体設計の反映に相応の期間を要することを示している。