Electrodialysis
国連の枠組みで運営される気候技術センター・ネットワーク(CTCN)の解説によれば、電気透析は、電極の間に陰イオン交換膜と陽イオン交換膜を交互に配置した電気透析槽を用い、電位差によってイオンを移動させる分離方式である。塩を含む水は脱塩室で塩分を抜かれ、濃縮室では塩分が濃くなる。膜はイオン性の物質だけを通すため、有機物から効率よく分離できる。
同資料は逆浸透との違いとして、高圧ポンプを必要としないため運転費用が従来の逆浸透と同程度かそれ以下になること、消費エネルギーが少ないこと、水の再利用率が他の技術より高く、水の組成によるがおよそ90%に達することを挙げている。高圧の設備を要さないことから、電力インフラが十分でない地域でも再生可能エネルギーと組み合わせやすいとされる。
用途として、脱塩による水の浄化、地下水からの硝酸の除去、工場排水の再生利用、製塩、食品分野での脱塩、酸の回収が挙げられている。排水をそのまま捨てずに再利用し、含まれる成分を回収して価値に変えるという使い方が、この方式の事業上の位置づけを決めている。