子宮内膜症

Endometriosis

子宮の内膜に似た組織が、子宮の外の場所で増殖する疾患である。米国国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)は、最も一般的な婦人科疾患のひとつと位置づけ、主な症状として疼痛と不妊を挙げる。診断を確定できる方法は現時点では手術のみとされる。治癒させる治療法は無いが、症状に対する有効な治療の選択肢はあるとされ、機序・診断・治療の理解を進める研究が支援されている。

詳細

概要

米国国立小児保健・人間発達研究所(NICHD)は、子宮内膜症を、子宮の内膜に似た組織が体内の別の場所で増殖する疾患と説明している。最も一般的な婦人科疾患のひとつであり、主な症状は疼痛と不妊である。NICHD は、この疾患の機序、診断、治療の理解を進めるための研究を実施・支援している。

技術的な要点

NICHD は、子宮内膜症を、子宮の内膜に似た組織が子宮の外側で増殖する状態と定義し、疼痛、不妊、その他の症状を引き起こしうるとしている。危険因子については、一定の要因が女性の発症リスクを高めたり下げたりしうることが研究で示されているとする。診断については、子宮内膜症の確定診断を得られる方法は現時点では手術のみであると明記されている。この点が、非侵襲的な診断法の不在という形でこの領域の課題を規定している。

産業での位置づけ

NICHD は、子宮内膜症を治癒させる方法は現時点では存在しないとしたうえで、症状に対する有効な治療の選択肢はあるとしている。確定診断に手術を要すること、治癒的な治療法が無いことの二点が、この疾患を対象とする創薬・診断事業の出発点になる。同機関は、がんのリスクや妊娠への影響といった関連する問いについても情報を提供しており、疾患が女性の健康の広い範囲に関わることを示している。