グリーンケミストリー

Green Chemistry

米国環境保護庁(EPA)の定義では、有害物質の使用または生成を削減もしくは排除するように化学製品と化学プロセスを設計すること。設計から製造、使用、廃棄までのライフサイクル全体を対象とし、廃棄物の抑制や原子効率の最大化など12の原則が示されている。

詳細

概要

米国環境保護庁(EPA)はグリーンケミストリーを「有害物質の使用または生成を削減もしくは排除するように化学製品と化学プロセスを設計すること」と定義している。対象は設計から製造、使用、廃棄までの製品ライフサイクル全体に及ぶ。排出された後で処理するのではなく、設計段階で有害性そのものを避ける点に主眼がある。

技術的な要点

EPAが挙げる12の原則は次のとおりである。合成において廃棄物を出さないこと、原子効率を最大化して廃棄物を減らすこと、毒性の低い合成経路を設計すること、より安全な化学製品を設計すること、より安全な溶媒と反応条件を用いること、エネルギー効率を高めること、再生可能な原料を用いること、不要な誘導体化を避けること、化学量論的な試薬ではなく触媒を用いること、使用後に分解する製品を設計すること、合成中にリアルタイムで分析すること、事故が起きにくい設計にすること。

産業での位置づけ

溶媒の置き換え、化学量論反応から触媒反応への転換、バイオマス由来原料の採用などが具体的な実装にあたる。12の原則は評価の枠組みであり、どこまで満たせるかは反応系ごとに異なる。規制強化と原料調達の両面から、既存プロセスの再設計を促す指針として参照されている。