Guidance Kit
誘導キットは、既存の無誘導兵器に後付けして誘導能力を与える装置群である。米空軍のファクトシートは、統合直接攻撃弾(Joint Direct Attack Munition、JDAM)を、既存の無誘導自由落下爆弾を精度の高い全天候型のスマート弾に変える誘導用テイルキットと説明している。弾体そのものを新規に開発するのではなく、既存の在庫弾に取り付ける構成をとる点が特徴である。
同ファクトシートによれば、誘導はGPSの誘導制御装置と慣性航法装置を組み合わせたGPS支援INSによって行われる。GPSが利用できる良好な条件では、自由飛行中の半数必中界を5m以下とされる。GPSが利用できない場合は、飛行時間100秒までで半数必中界30m以下とされている。有効射程は最大15マイル、運用高度の上限は45,000フィート超とされる。
在庫の無誘導弾に安価なキットを取り付けて精密誘導化する考え方は、弾薬の調達単価と保有在庫の活用という制約のもとで精密打撃能力を確保する手段として位置づけられる。滑空翼を加えて射程を延ばす構成も同じ発想の延長にある。