In-Situ Resource Utilization (ISRU)
NASAはISRU(in-situ resource utilization)を、必要な物資をすべて地球から運ぶのではなく、現地の材料を使って製品を作ることだと説明している。ミッションが地球から遠ざかるほど、この手法の重要性が増すとされる。
NASAが有望な資源として挙げるのは、月のレゴリスや火星の土壌に含まれる水氷、レゴリスから取り出されるメタン・アンモニア・二酸化炭素などの揮発性物質、そして二酸化炭素が95.9%を占める火星大気である。これらを原料として、呼吸用の酸素とロケット推進剤、飲料水と衛生用の水、3D建設による建材、宇宙機の燃料を作ることが想定されている。
NASAは、補給ミッションが高価であることを踏まえ、持続的な探査には道中の資源を使う実用的で手頃な方法が必要だとしている。地球から運ぶ質量を減らせれば、同じ打上げ能力でより多くの有効搭載量を確保できるため、ISRUは月・火星計画の輸送設計そのものに影響する。採掘、選鉱、電気分解、化学プラントといった地上の資源・化学産業の技術を、低重力と真空の環境に移す領域でもある。