Intramedullary Nailing (IMN)
髄内釘固定は、長管骨の骨髄腔に金属製の釘(ネイル)を挿入し、骨折部を内側から支える固定法である。骨の力学的な軸に近い位置で荷重を分担するため、骨表面に固定するプレート法に比べて早期の荷重負荷を許容しやすい。皮膚切開を骨折部から離れた位置に置けることから、低侵襲な手技として位置づけられる。
挿入に先立って髄腔をリーマーで拡大するリーミングを行う方法と、行わない方法がある。米国立衛生研究所のStatPearlsは、リーミングによって偽関節の発生率が4分の1以下に低下し、リーミングと横止めを併用した髄内釘の骨癒合率は97〜100%であるのに対し、非リーミング法では84%と報告している。横止めスクリューによる固定は回旋と短縮を抑え、術後の全荷重を可能にする。骨癒合は、画像上で4皮質のうち3皮質に仮骨形成が確認される状態を目安に判定され、患者は画像上の癒合より前に全荷重に至ることが多い。
大腿骨骨幹部骨折などでは、受傷後24〜48時間以内の早期固定が肺合併症の減少と機能回復に寄与するとされる。釘の設計は、対象骨の部位、小児と成人の骨端線の扱い、材料の弾性率といった条件に応じて分化しており、柔軟な材料を用いて適応部位を広げる試みが続いている。