コク味物質

Kokumi substance

それ自体の味ではなく、基本味の強さを高める呈味修飾物質である。PLOS ONE に2012年に掲載された丸山らの研究は、コク味物質を塩味・甘味・うま味の強度を高める物質と説明し、カルシウム感知受容体(CaSR)がその受容体として働くとする。CaSR作動性のγ-グルタミルペプチドがコク味物質にあたり、なかでもγ-グルタミル-バリル-グリシン(γEVG)が最も強い。

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PLOS ONE に2012年に掲載された Maruyama らの論文「Kokumi Substances, Enhancers of Basic Tastes, Induce Responses in Calcium-Sensing Receptor Expressing Taste Cells」は、コク味物質(kokumi substances)を、塩味・甘味・うま味の強度を高める(enhance the intensities of salty, sweet and umami tastes)物質と説明している。

同論文は語の由来として Ueda らの研究を挙げる。グルタチオン(GSH)を含むニンニクの水抽出物がうま味の強度を高めることが示され、その味を増強する性質が「コク味(kokumi flavor)」と名付けられた。

コク味物質の受容体としてはカルシウム感知受容体(calcium-sensing receptor、CaSR)が位置づけられており、CaSR作動薬であるγ-グルタミルペプチド群がコク味物質にあたる。グルタチオン(γ-グルタミル-システイニル-グリシン)もその一つで、なかでもγ-グルタミル-バリル-グリシン(γEVG)が最も強いコク味物質であるとされる。同論文は、これらの物質がCaSRを発現する味細胞に応答を引き起こすことを示している。