低放射コーティング

Low-Emissivity Coating (Low-E)

窓ガラスに施す極めて薄い金属系の膜であり、可視光を通しながら赤外すなわち熱の成分を遮る。ローレンス・バークレー国立研究所の資料は、髪の毛より薄い目に見えない超薄の金属コーティングであり、光スペクトルのうち赤外すなわち熱の部分を濾し取りつつ可視光の全域を通すものと説明する。市販品では複層ガラスの内側の面に設けられる。赤外をほぼすべて遮るソフトコートは温暖な気候に適し、短波赤外の一部を通すハードコートは寒冷な気候に適するとされる。

詳細

概要

低放射コーティングは、窓ガラスの表面に設けて熱の移動を抑える薄膜である。ローレンス・バークレー国立研究所(LBNL)のWindows & Daylightingの資料は、これを髪の毛より薄い目に見えない超薄の金属コーティングと表現し、光スペクトルのうち赤外すなわち熱の部分を濾し取りながら、可視光については全域を透過させると説明している。可視光を犠牲にせずに熱の出入りだけを選んで抑えられる点が、着色ガラスとの違いである。

施工位置と種類

同資料は、市販製品では複層ガラスの板と板の間の面にコーティングを設けるとしている。種類としては、赤外光をほぼすべて遮り温暖な気候に向くソフトコートと、太陽の短波赤外の一部を透過させ寒冷な気候に向くハードコートが挙げられている。寒冷地では日射による熱取得を積極的に使うため、遮る波長域の設計が気候によって変わる。

位置づけ

窓は建物外皮のなかで単位面積当たりの熱損失が大きい部位であり、放射による熱移動を抑える薄膜は、ガラスの枚数や中空層の構成を変えずに断熱性能を上げる手段として用いられる。