Lysosome-Targeting Chimaera (LYTAC)
LYTAC(Lysosome-Targeting Chimaera)は、細胞の外にあるタンパク質を分解するための結合体分子である。
構造 — 低分子または抗体に、カチオン非依存性マンノース6リン酸受容体(CI-M6PR)のアゴニストとなる化学合成グリコペプチドリガンドを融合させる。
作用機序 — 分子が同時に2つに結合する。ひとつはリソソームへ積荷を運ぶ細胞表面受容体(CI-M6PR)、もうひとつは標的となる細胞外タンパク質または膜結合タンパク質である。リソソームへの輸送経路を利用して標的を分解する。
PROTACとの違い — PROTACは細胞内タンパク質にしか作用できないが、LYTACはヒトタンパク質のおよそ40%を占める分泌性・膜結合性のタンパク質を対象にできる。原著論文ではアポリポタンパク質E4、EGFR、CD71、PD-L1の分解が示された。