溶融塩炉

Molten Salt Reactor (MSR)

高温で液体になる塩を燃料または冷却材に用いる原子炉である。国際原子力機関(IAEA)は、溶融塩が大気圧のまま大量の熱エネルギーを蓄えられる点を挙げ、設計によっては固体燃料を必要とせず、その製造と処分が不要になるとする。運転温度が高いため発電効率が上がり、運転圧力が低いことで大規模な破断と冷却材喪失のリスクを下げられるとされる。高レベル放射性廃棄物の発生が少なく、複数の燃料サイクルに対応して廃棄物の燃焼炉にも増殖炉にもなり得るとされる。

詳細

概要

高温で液体になる塩を燃料または冷却材に用いる原子炉である。出典は、溶融塩が大気圧のまま大量の熱エネルギーを蓄えられると説明する。

技術的な要点

設計によっては燃料を塩に溶かし込むため固体燃料を必要とせず、固体燃料の製造と処分が不要になるとされる。運転温度が高いことは発電効率の向上につながり、運転圧力が低いことは大規模な破断と冷却材喪失のリスク低減につながるとされる。核分裂性物質としてはウラン235、プルトニウム239、ウラン233が挙げられ、ウラン238と組み合わせる場合がある。

産業での位置づけ

出典によれば高レベル放射性廃棄物の発生が少なく、複数の燃料サイクルに適応して廃棄物の燃焼炉としても増殖炉としても働き得る。開発は多くの国で活発化しており、材料の問題、安全性評価、炉心設計手法、経済性評価が現在の焦点とされる。