OPC UA

OPC Unified Architecture (OPC UA)

産業機器やシステム間でデータをやり取りするための、プラットフォーム非依存のサービス指向アーキテクチャ。従来の OPC Classic 各仕様の機能を一つの拡張可能な枠組みに統合したもので、IEC 62541 シリーズとして国際規格化されている。情報モデルにより機器の構造と意味をあわせて表現できる。

詳細

概要

OPC UA は2008年に公開された、プラットフォームに依存しないサービス指向アーキテクチャであり、個別に存在した OPC Classic の各仕様の機能を一つの拡張可能なフレームワークに統合したものである。国際規格としては IEC 62541 シリーズにあたり、第1部「OPC unified architecture — Part 1: Overview and concepts」がシリーズ全体の概念と概要を示す。第1部の第1版(2025年)は、2020年の技術報告書 IEC TR 62541-1 を置き換えて国際規格に格上げされたものである。

技術的な要点

動作環境は従来のPCハードウェア、クラウド上のサーバ、PLC、ARM などのマイクロコントローラに及び、Windows から各種 Linux ディストリビューションまで対応する。データを意味のある情報として扱うためにオブジェクト指向の情報モデルを備え、多層構造のモデル化ができる。アクセス手段としてはブラウズによる発見、読み書き、メソッド呼び出し、通知がある。セキュリティは暗号化、認証、監査を柱とし、トランスポート層およびセッションの暗号化、メッセージ署名、シーケンス化されたパケット、X.509 証明書による認証、ユーザアクセス制御、動作ログを組み合わせる。トランスポートには高速なOPCバイナリと、より汎用的な WebSocket 上の JSON がある。

産業での位置づけ

装置ベンダをまたいだデータ接続の共通土台であり、製造データを扱うソフトウェアやサービスの前提条件になる。情報モデルを業界ごとに定義する動きが進んでおり、接続の可否ではなく意味の共有が争点になっている。