電力使用効率

Power Usage Effectiveness (PUE)

データセンター全体のエネルギー消費量を、同じ期間のIT機器のエネルギー消費量で割った指標である。国際規格 ISO/IEC 30134-2 が定義と測定・算定・報告の方法を定めており、定義上その値は1より大きい。測定点の違いによる区分も規定されている。

詳細

概要

電力使用効率(PUE)は、データセンターの主要な性能指標の一つで、同一期間におけるデータセンター全体のエネルギー消費量とIT機器のエネルギー消費量の比として定義される。国際規格 ISO/IEC 30134-2 が、定義、測定区分、測定と算定および報告の方法、結果の正しい解釈に関する情報を規定しており、附属書では派生指標も扱われる。

技術的な要点

PUEは E_DC / E_IT で表される。E_DC はデータセンター全体の年間エネルギー消費量で、無停電電源装置や開閉装置、発電機、配電盤などの受配電設備、冷凍機や冷却塔、ポンプ、空調機などの冷却設備、照明その他の設備を含む。E_IT はサーバ、ストレージ、通信機器など情報技術機器の年間エネルギー消費量である。IT機器以外の消費が加わるため、定義上PUEは1より大きくなる。測定点の違いにより、UPS出力で測るPUE1、配電盤(PDU)出力で測るPUE2、IT機器の直近で測るPUE3の区分があり、区分が上がるほど測定は精緻になる。

産業での位置づけ

冷却方式や受配電構成を変えた効果を比較する共通の物差しとして使われる。一方でIT機器自体の効率や設置環境の違いは表さないため、値を比べる際は測定区分と期間、境界の取り方をそろえる必要がある。