精密畜産

Precision Livestock Farming

家畜そのものや畜舎の設備にセンサーを取り付けて行う畜産の管理手法である。国連食糧農業機関(FAO)は、これによって畜舎の環境制御を動かし、家畜の健康状態、動き、繁殖に関わるものを含む必要事項を監視できるようになると説明する。電子個体識別(EID)タグに基づいて個体単位の管理を容易にする技術が複数開発されており、最も一般的なものは搾乳ロボットである。FAOは、農業におけるデジタル自動化技術のうち最初期のものが畜産部門から現れたとしている。

詳細

定義

国連食糧農業機関(FAO)の報告書 The State of Food and Agriculture 2022 は、精密畜産(precision livestock farming)を、家畜または畜舎の設備にセンサーを取り付けることによって可能になるものとし、それにより環境制御を動かし、家畜の健康状態、動き、繁殖に関わるものを含む必要事項を監視すると説明している。

位置づけ

同報告書は、農業におけるデジタル自動化技術のうち最初期のものが畜産部門に現れたと述べている。

個体識別と搾乳ロボット

FAOによれば、電子個体識別(EID)タグに基づいて個体単位の管理を容易にする精密畜産技術が複数開発されており、最も一般的なものは搾乳ロボットである。従来の搾乳機は真空技術を用いるが人の操作を必要とするのに対し、EIDは特定の牛の乳房座標のデータベースを搾乳ロボットが参照できるようにすることで、この工程を自動化する。同報告書は、家畜生産に適合したこの完全自動化システムには、費用削減と生産性向上の面で大きな見込みがあるとしている。