量子エラー緩和

Quantum Error Mitigation (QEM)

誤り訂正が使えない段階の量子計算機から有用な情報を取り出すため、ノイズを完全に除去するのではなく、測定の工夫や後処理によって誤りの影響を小さくする一連の手法。

詳細

量子計算機が現実の問題を解くには、素子の不完全な相互作用に由来する誤り、すなわちノイズへの対処が避けられない。

量子誤り訂正が冗長性と能動的な訂正によって誤りそのものを取り除こうとするのに対し、量子エラー緩和は誤りの影響を小さくすることを狙う。校正、測定方法の設計、実行後の後処理などを組み合わせ、ノイズを含んだ実行結果から有用な期待値を推定する。

Reviews of Modern Physics のレビューは、この手法群を、誤り耐性が実現するまでの NISQ(noisy intermediate-scale quantum)期において必要になるものと位置づけている。