Radiofrequency Ablation (RFA)
Seminars in Thoracic and Cardiovascular Surgery 誌に掲載された総説(2010年)によれば、高周波アブレーション(RFA)は熱エネルギーを送達する装置系を用いて行われる手技である。同総説は、肺の腫瘍に対して組織内温熱療法を用いた報告が1983年に Lilly らによって最初になされたとしている。
同総説によれば、高周波エネルギーの発生器から交流が印加され、これが針状電極を通じて組織へ送達される。電極の留置には画像誘導が用いられ、最も一般的なのはコンピュータ断層撮影(CT)であり、腫瘍内で電極の展開部(タイン)が開かれる。交流はイオンの振動を引き起こし、その結果として熱が生じて熱的アブレーションに至る。温度は摂氏90度に達することがあり、プローブ周囲の領域に凝固壊死と組織の破壊がもたらされる。装置によって交流を流す時間の決め方(アルゴリズム)は異なる。
同総説によれば、RFAは一般にCT誘導下で経皮的に行われるが、限られた肺転移を有する患者などでは、肺切除を補う実質温存の手段として開胸下に行うこともある。同総説の執筆時点では、軟部組織病変のアブレーション用として米国でFDAの承認を受けたRFA装置が3種類あり、そのうちの一つは電極先端を氷水で持続的に灌流する方式のため「クールチップ」電極と呼ばれると記されている。同総説は、外科切除が標準治療である早期非小細胞肺癌において、併存疾患のために切除が難しい高リスク群に対する治療選択肢としてRFAを位置づけている。