Radiosonde
ラジオゾンデは、水素またはヘリウムを充填した気球の下に吊るして飛揚する使い捨ての観測機器である。米国立気象局(NWS)の解説によれば、機器本体の重量は60〜80gで、上空の大気を直接測定しながら地上へデータを送信する。
測定するのは気圧、気温、相対湿度、およびGPSによる位置情報で、いずれも毎秒記録される。風向・風速は、GPSや電波方向探知による気球の位置追跡から算出する。気球は直径約1.5mで放球され、上昇に伴う気圧の低下で膨張し、直径6〜8mに達すると破裂する。その後、機器は小型のパラシュートで降下する。1回の観測は2時間を超えることがあり、到達高度は35kmを超える。観測は毎日ほぼ同時刻(00および12UTCの1時間前まで)に実施される。
取得された高層データは数値予報モデルの入力に用いられるほか、悪天、航空、火災気象、海上の予報に使われる。NWSは92地点で観測を行うが、地上を起点とする観測網は陸上に偏る。海洋上や観測空白域を埋める手段として、長時間滞空する気球など新しい観測方式の開発が進む。
観測は同時刻に世界規模で行われるため、時刻の統一と機器の較正が国際的な比較可能性を支えている。