Security X-ray Inspection
X線保安検査は、対象を開封したり破壊したりせずにX線で内部の画像を作り、隠された脅威物や禁制品を検出する検査である。米国食品医薬品局(FDA)は、保安用の機器には放射線を放出するものが多くあり、そのうちX線を放射するものは、容器の内部を非侵入で検査して隠された脅威や禁制品を検出するための画像を作ると説明している。
FDAは保安システムを、非侵入検査に用いるものと侵入検知に用いるものに分けている。非侵入検査の区分には、遮蔽した筐体の内部にX線管を収めたキャビネットX線装置、医療診断用でもキャビネット式でもないX線・粒子線製品、および人の保安検査を目的とする製品が含まれる。キャビネットX線装置は、内容物を損なわずに製品・小包・手荷物の内部の画像を作る装置であり、空港の手荷物保安検査、国境を越える貨物車両の検査、食品中の異物検査、基板やタイヤの製造欠陥の検査に使われる。
放射線を放出する電子製品の製造者は、放出する放射線の種類と、その放射線を受ける対象に応じてFDAの規制を受ける。キャビネットX線装置については、筐体外部への放射線の漏えいが1時間あたり0.5ミリレントゲンの被ばくを超えないことが放射線安全性能基準で求められ、警告灯、警告表示、インタロックといった安全機構も要求される。
装置は据置型の筐体式にとどまらず、対象の形状や運用の場に応じて構成が分かれる。材質の識別を含む用途では、透過像だけでなく散乱を利用する方式も用いられる。