組織工学

Tissue Engineering

足場、細胞、生理活性分子を組み合わせて、機能する組織を作り出す実践である。米国立衛生研究所傘下の国立生体医工学・生体画像研究所(NIBIB)は、組織工学が生体材料開発の分野から発展したものであり、この三者を組み合わせて機能的な組織にすることを指すと説明する。生体内では細胞自身が分泌する細胞外マトリックスが足場にあたり、細胞を支えるだけでなく各種のシグナル分子の中継点としても働く。人工皮膚と軟骨は米国で承認された組織工学製品の例である。

詳細

概要

足場、細胞、生理活性分子を組み合わせて、機能する組織を作り出す実践である。米国立衛生研究所傘下の国立生体医工学・生体画像研究所(NIBIB)は、組織工学が生体材料開発の分野から発展したものだと説明している。

技術的な要点

生体内では、細胞の集団が自ら作って分泌する細胞外マトリックスが足場にあたる。この足場は細胞を物理的に支えるだけでなく、各種のシグナル分子の中継点としても働く。人工的に作る足場もこの役割を担い、細胞が入り込んで組織を再生する場を与える。NIBIB は、人工皮膚と軟骨を米国で承認された組織工学製品の例として挙げ、現時点では臨床での用途が限られているとしている。

関連する用語

足場の素材にはハイドロゲルなどが用いられ、生体内で足場として働く高分子ネットワークは細胞外マトリックスとして別の用語で扱う。体外で臓器の構造を再現する培養体はオルガノイドとして区別する。