Additive Manufacturing (AM)
米国国立標準技術研究所(NIST)は、付加製造を、材料を削り取ったり型に流し込んだりするのではなく、層ごとに積み上げて部品を作る工程と説明している。同機関は、軽量な航空宇宙構造部材や個別化した生体医療用インプラントを、この方式が有望とされる代表例として挙げている。除去加工では作れない形状を一体で作れること、金型を要さないことが、従来の製造方式との違いを生む。
NISTは工程の区分として、粉末床溶融結合、指向性エネルギー堆積、材料押出、液槽光重合、結合剤噴射、材料噴射を挙げている。対象材料としては金属、高分子、セラミックス、複合材料、生体材料、メタマテリアル、セメント系材料が示されている。工程と材料の組合せごとに得られる特性が異なるため、どの方式を選ぶかが部品の性能と費用を左右する。
NISTは、産業での採用を進めるうえで計測科学と標準の整備が重要だとする立場を示している。造形した部品の品質をどう測り、どう保証するかが実用化の制約になっているという見方である。したがってこの領域の事業は、造形装置そのものだけでなく、工程の監視、検査、認証、後加工を含めた一連の仕組みとして成立するかどうかで評価される。