Autonomous Weapon System
自律型兵器システムは、目標の選択と交戦を機械側が自動で行いうる兵器の類型を指す。出典である米国防総省指令(DoDD)3000.09は、これを「起動後、操作者のさらなる介入なしに目標を選択し交戦できる兵器システム」と定義している。対比される半自律型兵器システムは「起動後、操作者が選定した個別の目標または特定の目標群にのみ交戦することを意図した兵器システム」と定義される。両者の区別は、目標の選定を誰が行うかにある。
構成要素は、目標を検出する各種センサ、検出結果から対象を識別・追尾する処理、射撃解を計算する火器管制、指向と発射を担う機構に分かれる。センサはレーダのような能動型のほか、電波を放射しない受動的な光学・赤外センサやマシンビジョンが用いられる。処理側では、対象の識別、追尾の維持、進路予測、交戦の可否判断がそれぞれ独立した工程となる。指令は、こうしたシステムについて指揮官と操作者が武力行使に対して適切な水準の人間の判断を行えるよう設計されなければならないと定めており、交戦の停止や無効化を含む人間の関与の設計が要件となる。加えて、想定される運用環境での試験・評価と、誤作動時の帰結を限定する設計が求められる。
小型無人機の脅威が増すなかで、検出から交戦までの時間短縮と単位撃墜あたりの費用低減を目的に、既存の火器へ自律的な照準・追尾機能を付加する構成が現れている。技術要件と並んで、人間の関与をどこに置くかという運用・法制上の要件が実装を規定する領域である。