Community solar
コミュニティソーラーは、米エネルギー省(DOE)の定義では「一定の地理的範囲内において、便益が複数の需要家に配分される太陽光発電プロジェクトまたは購入プログラム」を指す。発電設備は需要家の敷地外にあり、加入者は月額の購読料を支払って発電量の持ち分を確保し、その価値をクレジットとして電気料金の減額という形で受け取る。
発電した電力はメーターを介して系統に流れ、電力会社が事業者に対価を支払う仕組みが一般的である。個々の需要家に対する配分は物理的な電力の流れではなく、計量値に基づくクレジットの会計処理として行われるため、制度設計と計量・精算のシステムが事業の成立要件となる。DOEは、賃貸住宅の居住者、屋根の状態や日射条件が適さない建物、初期費用を負担できない需要家など、およそ半数の世帯・事業者が屋根置き太陽光を導入できないと指摘しており、コミュニティソーラーはその代替手段と位置づけられる。
DOEによれば、少なくとも44州とワシントンD.C.で事業が稼働し、24の法域が制度を後押しする法令を整備している。倉庫や商業施設の屋根といった未活用空間を発電場所として利用する事業モデルが広がっており、消費者保護の観点からは料金削減幅の保証や平易な契約書面の提示などが望ましい実務として示されている。