細胞外小胞

Extracellular Vesicle (EV)

細胞から放出される、脂質二重膜で囲まれた粒子である。国際細胞外小胞学会(ISEV)の指針MISEV2023は、細胞外小胞を「細胞から放出され、脂質二重膜で区切られ、それ自身では複製できない(すなわち機能的な核を持たない)粒子」と定義する。同学会は、分離法の多くがどの細胞内経路で作られた小胞かを確定できないことから、エクソソームやエクトソームといった生合成経路に基づく名称ではなく、総称として細胞外小胞を用いることを推奨している。

詳細

定義

国際細胞外小胞学会(ISEV)が2024年にJournal of Extracellular Vesicles誌へ公表した指針MISEV2023は、細胞外小胞(extracellular vesicle、EV)を、細胞から放出され、脂質二重膜で区切られ、それ自身では複製できない(機能的な核を持たない)粒子と定義している。

名称の扱い

同指針は、総称として細胞外小胞を用いることを推奨している。理由として、現在広く使われている分離法の多くが、得られた小胞がどの細胞内経路で作られたかを確定できない点を挙げている。エクソソームやエクトソームといった呼称は生合成経路を前提とするため、経路を示せない場合には適さないという立場である。

2018年版からの変更

MISEV2023では、2018年版の定義にあった「自然に(naturally)」という語が削除された。人為的に操作された小胞や実験室で作られた小胞を定義から排除しないためである。

応用の位置づけ

細胞外小胞はタンパク質や核酸を内包して細胞外へ出ていくため、その内容物を読み取る試みが診断の分野で進められている領域である。