インターロイキン23受容体

Interleukin-23 Receptor (IL-23R)

免疫細胞の表面にある受容体で、サイトカインのインターロイキン23が結合すると細胞内へ信号が伝わり、炎症を促す反応と免疫応答の調整が起きる。乾癬、クローン病、強直性脊椎炎など複数の炎症性疾患と遺伝的な関連が報告されており、炎症性疾患領域の創薬標的として研究されている。

詳細

概要

インターロイキン23受容体は、免疫細胞にある受容体タンパク質である。米国国立医学図書館のMedlinePlusによれば、サイトカインであるIL-23がこの受容体に結合すると細胞内で一連の化学的な信号が生じ、炎症を促すとともに、異物に対する免疫系の応答を組み立てる働きをもつ。この受容体はIL23R遺伝子にコードされる。

技術的な要点

IL23R遺伝子には、受容体の特定のアミノ酸を変える複数の変異が知られており、疾患リスクを上げるものと下げるものがある。Arg381Glnとして知られる変異は、脊椎に炎症を起こす強直性脊椎炎、炎症性腸疾患であるクローン病、皮膚の疾患である乾癬のリスク低下と関連づけられている。クローン病では北欧系の集団で特に関連が報告されている。潰瘍性大腸炎や乾癬性関節炎との関連も知られる。同じ遺伝子の変化が複数の異なる疾患と関わることは、この経路が免疫の調節全体に関与していることを示唆すると説明されている。

産業での位置づけ

IL-23を介する経路は炎症性疾患領域の創薬標的として関心を集めており、サイトカインや受容体に結合する抗体医薬のほか、受容体への結合を妨げる低分子や環状ペプチドなど複数のモダリティが研究されている。個々の開発品の有効性と安全性は臨床試験を通じて評価される。