体心正方晶のα″相をとる鉄と窒素の化合物 Fe16N2 を主相とする、希土類を用いない永久磁石材料である。Scientific Reports に掲載された研究は、Ku > 1.0 × 10^7 erg/cc の大きな磁気結晶異方性と 4πMs > 2.4 T の大きな飽和磁化をもつとしたうえで、窒素イオン注入で作製した自立箔において室温で最大20 MGOe の最大エネルギー積を得たと報告している。α″-Fe16N2 はマルテンサイト相であり摂氏214度以下でしか安定に存在しないため、組織の最適化に必要な高温の熱処理と両立せず、バルク材の作製が難しいとされる。