Manufacturing Execution System (MES)
製造実行システムは、上位の生産計画と現場の設備制御の間に位置し、製造オペレーションを管理・実行する情報システムである。国際規格では IEC 62264 シリーズが対応する。第1部「企業・制御システム統合 — 第1部:モデルおよび用語」がモデルと用語を定め、第2部が統合のためのオブジェクトと属性、第3部が製造オペレーション管理の活動モデルを規定する。
IEC 62264-3:2016 は、事業計画および物流の機能をレベル4、工程制御の機能をレベル2と定義したうえで、その間で行われる活動をモデル化する。ここがいわゆるレベル3、製造オペレーション管理の領域にあたる。活動モデルは IEC 62264-1 のオブジェクト定義と整合する形で示され、企業システムと制御システムの統合を可能にする。第2版では、製造オペレーション管理の定義、機能階層、生産情報のカテゴリといった基礎的な概念が第1部へ移され、第3部は活動モデルの記述に絞られた。
ERPと制御システムの間の階層をどう定義するかは、システム調達と業務設計の両方に関わる。階層モデルと用語が規格として共有されていることで、ベンダごとに異なる製品を同じ枠組みで比較できる。近年はこの層のデータが、予知保全やデジタルツインの入力としても使われるようになっている。