溶融酸化物電解

Molten Oxide Electrolysis (MOE)

酸化物原料から液体金属を直接つくる電気冶金技術。1,538℃を超える高温で電気分解し、製鉄の炭素還元を電気で置き換えることでCO2排出を減らせる。

詳細

溶融酸化物電解(MOE)は「酸化物原料から液体状態の金属を直接製造できる電気冶金技術」と定義される。従来の炭素を用いた鉄の還元法に代わる方式である。

動作条件 — 1,538℃を超える高温で運転し、酸素発生に耐える専用のアノード材料を用いて溶融金属を直接得る。原著論文では、クロム系合金アノードが電解中に3層構造の保護酸化被膜を形成し、溶出を防ぐことが示された。

排出面の特徴 — プロセスが大幅に簡素化され、エネルギー消費も削減できるとされる。プロセス炭素なしで金属を製造できるため、産業部門で最大の温室効果ガス排出源である製鉄のCO2削減手段として位置づけられている。