Boston Metal

Boston Metal

溶融酸化物電解で鉄鋼と重要金属を作る米マサチューセッツの素材企業

概要

溶融酸化物電解(MOE)を商用化する素材企業である。不活性アノードを鉄鉱石を含む電解質に浸して通電し、セルが1600℃に達すると酸化鉄の結合が切れて酸素ガスと高純度の液体金属が得られる。コークス製造・焼結・高炉・精錬といった複数工程を一段に置き換え、水素インフラやCO2回収、工業用水を必要としないとする。これまでに液体鉄とフェロアロイを製造しており、鉄鋼向けに加えて低品位鉱石や鉱業・産業廃棄物から重要金属を選択的に抽出する用途も進める。本社はマサチューセッツ州ウォーバーンで、ブラジルに完全子会社を持つ。

創業の背景

Boston Metalの技術の源流は、MITのドナルド・サドウェイ教授の研究室にある。同教授は1980年代初めにアルミニウム製造用の不活性アノードの研究を始め、1980年代後半に鉄を作る電解セルを着想して溶融酸化物電解(MOE)が生まれた。2010年にサドウェイ教授とアントワーヌ・アラノール教授が金属製不活性アノードの実験室規模での性能を実証した。同社の沿革では、会社は当初Boston Electrometallurgical Corporationの名で設立され、2018年にシリーズA、2022年にブラジル子会社を開設した。同社は、鉄鋼などの金属生産を電化する技術の実用化を目標に掲げている。

出典: www.bostonmetal.com / www.technologyreview.com

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