Next-Generation Sequencing (NGS)
次世代シーケンシング(NGS)は、ヒトゲノム計画の完了直後から利用できるようになったDNA塩基配列決定技術群を指す語である。米国国立ヒトゲノム研究所(NHGRI)の用語集では、ヒトゲノム計画で用いられた第一世代のサンガー法に対し、より速く安価な技術としてNGSが位置づけられている。同用語集は、現在のNGSが1日で1つのヒトゲノムを1,000ドル未満で解読できると説明している。
NGSは多数の断片を並列に読み取ることで処理量を確保する。試料からアダプタを付けたライブラリを調製し、装置上で配列を読み取り、得られた大量の短い配列を参照配列へ対応づける、あるいは参照なしに再構成するという流れをとる。読み取り長、精度、1回あたりの処理量、コスト、装置の設置規模の兼ね合いは、装置と反応の化学によって異なり、用途に応じて使い分けられる。RNAの配列決定や、標的領域だけを濃縮して読む手法など、前処理を変えた派生的な手法も多い。
研究用途に加え、がんゲノム解析、感染症のゲノム疫学、農業分野の遺伝子型解析など応用範囲が広い。装置と専用試薬を組み合わせた製品として供給されるため、装置の導入後は試薬の供給が継続的な取引となる構造をもつ。