Quantum key distribution (QKD)
ETSIの用語規格 GR QKD 007 は量子鍵配送を、量子状態の輸送を伴い、量子もつれ、または輸送される未知の量子状態を完全に複製あるいは測定することが不可能であることに安全性の根拠を置くプロトコルによって、離れた当事者間で共有秘密ビット列に合意する手続きと定義している。QKDプロトコルは、安全性証明に裏付けられたQKDの実装手順の列と定義される。
盗聴は量子チャネルの擾乱として現れるため、品質と安全性の指標が規格化されている。量子ビット誤り率(QBER)は、量子状態を用いて送信・受信・処理された生ビットのうち誤ったものの割合と定義される。デコイ状態は、チャネルの擾乱を監視するために正規に導入される状態であり、QKDプロトコルでは一般に量子チャネルへランダムに挿入されると定義されている。鍵の生成速度はQKD鍵合意レートとして定義される。
ETSIのISG QKDは、光学的特性評価、実装セキュリティ、用語、相互運用性(アプリケーションインタフェース、鍵管理、ネットワーク構成、SDN連携)の各領域で仕様と報告書を策定している。ETSIはQKDを単独の解ではなく、多層的なセキュリティ戦略を構成する補完的な層として位置づけている。