Renewable Energy Certificate (REC)
再生可能エネルギー証書(REC)は、米環境保護庁(EPA)の定義では「再生可能電力の発電に伴う環境的・社会的その他の非電力属性に対する財産権を表す市場ベースの証書」である。再生可能エネルギー由来の電力が系統に供給されるごとに、1メガワット時(MWh)につき1証書が発行される。
系統では電力が混合して流れるため、物理的な電気からその出所を識別することはできない。RECは環境価値を電力から分離して記録・移転できるようにし、需要家の再エネ利用主張を裏づける役割を果たす。EPAによれば、各証書には証書種別、追跡システムの識別番号、再生可能燃料の種類、設備の所在地、定格容量、運転開始時期、系統連系に関する情報、RPS(再生可能エネルギー基準)適格性、排出係数などの属性が含まれる。温室効果ガスのオフセットが削減・回避されたCO2換算トン数を表すのに対し、RECは1MWhの発電に付随する属性を表す点で異なる。
企業の再エネ調達では、PPAと組み合わせて証書の帰属と償却を定める運用が一般的である。発電の時刻や場所の粒度を細かくした証書の取引も進みつつあり、調達の透明性を高める手段として市場基盤が整備されている。