再使用型ロケット

Reusable Launch Vehicle (RLV)

打上げ後に機体または第1段を回収し、整備して繰り返し使うロケット。使い捨て方式では毎回失われる構造とエンジンを再利用することで、打上げ費用の低減と打上げ頻度の向上を狙う。経済性は再使用回数と整備に要する期間に左右される。垂直離着陸方式による飛行実証が各国で進んでいる。

詳細

概要

JAXA研究開発部門は、基幹ロケットの再使用化を打上げコスト低減の手段として位置づけている。再使用の実現には、使い捨てロケットとは異なる、同一の機体を用いた短時間での繰り返し運用が必要になるとしている。

技術的な要点

JAXAの小型実験機RV-Xは、垂直姿勢で打ち上げられた後に高度10メートル程度まで到達し、垂直姿勢を保ったまま15メートルほど水平移動して着陸する計画で試験された。要素技術としては、エンジンの複数回燃焼への対応(地上試験で166回の燃焼実績)、着陸脚による衝撃吸収特性の確認、推力方向制御による飛行中の姿勢制御が挙げられている。研究の目標は、一連の垂直離着陸シーケンスを短い間隔で高頻度に実施するための機体運用方法を確立することにある。

産業での位置づけ

再使用は機体製造費を複数回の打上げに分散させる一方で、回収・点検・整備という工程を新たに生む。したがって経済性は再使用回数と整備に要する期間に左右され、JAXAが目標として挙げる短時間での繰り返し運用が成立条件になる。投資判断では、回収成功率と整備リードタイム、エンジンの許容燃焼回数が実質的な指標になる。