運転自動化レベル

Levels of Driving Automation

運転自動化の度合いを0から5の6段階に区分する分類。米国NHTSAの説明では、レベル0から2までは人間が運転の責任を負い、レベル3は要請があれば運転者が引き継ぐことを前提とし、レベル4以降は限定された範囲または全条件下でシステムが運転タスクの責任を負う。

詳細

概要

運転自動化の度合いを段階で表す枠組みで、SAE International の規格 J3016 に由来する。規制当局や業界が責任分界を説明する共通言語として用いており、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)もレベル0から5の区分で自動化を説明している。

技術的な要点

NHTSAの整理では、レベル0は警報など瞬間的な支援にとどまる。レベル1は加減速か操舵のいずれか一方を継続的に支援し、レベル2は加減速と操舵の両方を継続的に支援する。ここまでは運転の責任が人間の運転者にあり、レベル2でも運転者は注意を維持したまま関与し続ける必要がある。レベル3はシステムが運転タスクを実行するが、運転者は要請に応じて運転を引き継げる状態でいることが前提となる。レベル4は限定されたサービス範囲の中でシステムが運転タスクの責任を負い、乗員は乗客として振る舞う。レベル5は同じことを全条件・全道路で行う。

産業での位置づけ

NHTSAは、消費者が購入できるのはレベル0から2までで、レベル3から5は消費者向けには販売されていないとしている。レベルの違いは事故時の責任、必要な型式認可、保険設計に直結するため、自動運転関連の事業や投資を評価するときは、主張されているレベルと実際の運転タスクの分担が一致しているかを確認する必要がある。