Spent Nuclear Fuel Reprocessing
世界原子力協会(WNA)は、使用済燃料の再処理を、核分裂性物質を取り出して再利用し、あわせて高レベル放射性廃棄物の量を減らすために古くから行われてきた処理と説明している。今日の再利用は主として、親物質であるウラン238を核分裂性のプルトニウムへ転換することに基づく。
同協会は、過去50年ほどの間、再処理の主たる理由が、使用済燃料要素に含まれる使い残しのプルトニウムと、それほど差し迫っては有用でない使い残しのウランを回収して燃料サイクルを閉じることにあったとする。これにより元のウランからおよそ25〜30%多くのエネルギーが得られ、各国のエネルギー安全保障に寄与する。副次的な理由は、高レベル廃棄物として処分すべき物量を約5分の1へ減らすことである。再処理後の廃棄物は放射能の水準も使用済燃料そのものより低く、およそ100年を経た後の減衰も速い。
回収されたプルトニウムのかなりの部分は現在MOX燃料として再利用されており、回収ウランの再利用はこれまで少量にとどまる。同協会によれば、ウランとプルトニウムを互いに分離せず、長寿命のアクチノイドをまとめて回収する新しい再処理技術の開発が進んでおり、これらは高速中性子炉と組み合わせて配備され、すべての長寿命アクチノイドを燃やすことが想定されている。