Sustainable Aviation Fuel (SAF)
ICAOは持続可能な航空燃料(SAF)を、持続可能性基準を満たす再生可能原料または廃棄物由来の航空燃料と定義している。国際航空の排出を扱うCORSIAの枠組みでは、適格燃料として認められた分だけ航空会社のオフセット義務を減らせる。
適格性はライフサイクル排出量で判定される。ICAOの方法論では、あるSAFの総ライフサイクル排出量は、属性的手法で算定するコアLCA排出量と、帰結的手法で算定する間接的土地利用変化(ILUC)排出量の合計として与えられる。比較の基準となる従来燃料の値はジェット燃料で89 gCO2e/MJ、AvGasで95 gCO2e/MJと定められている。CORSIAの温室効果ガス基準では、コアLCAとILUCを合わせて基準値より10%以上の削減が求められる。原料は廃食用油、都市ごみ、バイオマス、さらに回収CO2と水素を用いる合成燃料まで幅がある。
航空は電化が難しく、既存の機体と給油設備をそのまま使えるドロップイン燃料の価値が高い。原料調達量が供給の制約になるため、廃棄物系原料の確保と、原料に依存しない合成経路の双方に投資が向かっている。